オザークへようこそ完走の感想

ゴールデンウィークから見初めて、やっと全話を見切った。ストーリーは総じて面白かったので良かったが、画面が暗くて誰がどういう状態なのか全然分からないのが辛かった。テレビの設定を最大限明るくしても、暗い画面で字幕しか見えない、みたいな感じ。ドラマを見てるのか字幕を見てるのか分からなくなる。

とにかく画面が暗い。電気をつけろ。マーティ、そんな暗い部屋で仕事をするな。シーズン2あたりが一番画面が暗かった気がする。流石に反省したのか4は多少明るくなった。

breaking badが好きな人なら好きかも、という一方で、ブレイキングバッドと比較すると作りが雑。どちらも真っ当な合理的な善良な市民(的な考えの持ち主)がドラッグビジネスに手を染める、という点は共通しているが、ブレイキングバッドのMrホワイトの方が終始合理的な判断をし、抜かりない。オザークの主人公マーティは合理的な判断を心がけるが、奥さんにはすぐ話すし、その奥さんは子供にもすぐバラすし、子供は友達にバラすし、そりゃそうなるわな、という感じで詰めの甘さが目立つ。

その詰めの甘さがストーリーに展開を持たせて、見ている方はハラハラするので良いのだろうが、ハラハラするというよりは、腹が立ってくる。どうしてそうなるのよ、Mrホワイトならそんなことしないだろ、と思ってしまう。

あと、主人公の周囲の殺人だけはなぜか完全にスルーされるというご都合主義もなんだかなー、という感じ。CSIだったら簡単に真相を暴きそう。というより、何の捻りもない事件としてドラマにもならないぐらいお粗末な犯行でも捕まらない。

弟のジョナの身長がシーズンを経る度に伸びていき、シーズン4ではもはや別人並みにデカくなっている。これってどのくらいの期間の話だっけ?シーズン3から4って作中はそんなに時間経ってないと思うんだけど、子供の成長は止められないわな。

マーティの妻のウェンディの女優さんは凄い上手かった。上手すぎてめっちゃ嫌いになった。子供を支配してはいけないという良い教訓になった。

あと、シーズン4の事故は謎だったな、、、。ep1で意味ありげにクラッシュシーン見せておきながら、結局みんな無事でタクシーで帰宅するという、、、。それいる?という感想しかない。

あーだこーだ言っておりますが、お話は面白かったです。ハウスオブカードがアメリカのトップの権力構造のHow toドラマだとすれば、オザークはアメリカの中間層の権力構造のHow toドラマのような感じ。

地元の有力者、保安官、組合とギャング、議員、財団、寄付、判事。誰をどうやって動かすか、そのためには何が必要なのか。ドラマのお話だとは思うけど、現実にもありそうな感じで面白かった。

シーズン4で完結らしいが、スッキリする終わり方ではない。色々含みを持たせているので、シーズン5はサプライズ的に出してくるかもしれない。

シーズン5はなくても、サム(元不動産屋、後のギャンブル中毒者)かメル(探偵、元警官)のスピンオフはありそう。

涙のオニオンボーイ

コメントする