2021年9月_読書録

考える技術変える技術

元ボスコンの人が書いた初級者向けのコンサル本。タクシーの乗り方とか飲み会後のお礼のしかたとか、日系大企業で好まれそうなムーヴがたくさん書いてあったのが印象的。これは優れたコンサルタントの共通項というわけではなく、日系大企業出身の著者が外資系コンサルティング会社でドメ技使ったらサバイブできましたっていう懐古録って感じだなという印象。個人的にはボスコン本だったら古谷昇氏のやつが好き。単行本は廃盤になっててプレミアついてるけど、Kindleだったら普通に買える。

風の谷のナウシカ

漫画は初見のつもりで読み始めたが、最終巻で「あ、これ読んだことある」ってなった。それまでもなんかこれ知ってる気がするなーと思うことはあったが、きっと劇場版の記憶だろうと思っていた。

それはさておき、やっぱりエヴァだな、というのが率直な感想。巨神兵のフォルムや羽が生えるところなんかは使徒そのもの。使徒という言葉も出てくるし、死の七日間はセカンドインパクトか?浄化とかの世界観もエヴァだし、僧の教団はネルフだし墓は本部だし、あげたらキリがないぐらいナウシカとエヴァの世界観は似ている。

僕は庵野監督は好きだし、エヴァもナディアも見てるけど、別に氏に詳しくないしファンというレベルでもない。きっと庵野監督自身がナウシカとエヴァとの類似性について言及していたりするのだろうが、それを検証したりはしない。ただの読者として、似てるなーと思った。それがパクリとかそういうものではないとは分かっている。ただ似てるなーって思った。というか庵野監督のナウシカが見たいな。いや、それがエヴァなのか?

鬼滅の刃

未だに読んだことなかったので読んでみた。が、なんか終始あのノリについて行けなかった。銀魂みたいなノリというか(銀魂読んだことないけど)、ギャグに対してテンション高めに激しく突っ込むとか、「頭ダイジョウブデスカ」といったオタク特有のセリフ回しとか、技の名前の中2的発想とか、おまけページの裏設定が見てるだけで恥ずかしくなる黒歴史ノート感とか。どこかでハマるかなと期待したけど、結局最後までのめり込むことなく違和感を抱いたまま終わってしまった。少年ジャンプがオタク女子のものになったとは聞いてはいたが、これは完全にオジサンの読み物じゃないな。

あと、やたらグロテスクな描写が多かったり、遊郭を舞台にしちゃう感じも、これは作者が少年誌に対する挑戦として「敢えてやってる」というよりは、「初カキコども…」的なガチさを感じてしまう。ガチでこれがカッコいいと思ってるし、こんなこと書ける自分に酔ってる感がすごい。これもオタク特有の悪い癖。

ドクターストーンも評価が高かったのでNetflixで見たが、やはり鬼滅の刃と同じようなノリで、ジーマーでバイヤーだった。化学知識でサバイブするっていう設定は面白いのに、どうしてああいういらん味付けをするのだろうか。その味付けのせいで料理が台無しになるレベルなのに、それを良しとする編集者は一体何を考えているのだろうか。

ああいったオタク特有のノリを喜ぶのは、文字通りオタクに限られる。もう少し万人受けするようなテイストにした方が売れるんじゃないかと思うんだけど、ヒットしたジャンプの漫画を見ると大体そのオタク特有のノリを展開している。

読者はオタクしかいないんだから万人受けを狙ってもしょうがない。結果、万人ならぬ万オタク受けするあの薄ら寒いノリが選択されているということだろう。

9月の総評

漫画ばかりよんでいて文字の本はあんまり読まなかった。ジャンプはオタク特有のノリについて行けなくなっちゃった。

涙のオニオンボーイ

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