クレーンゲームは確率ゲー
最近クレーンゲーム系のYoutubeをよく見ている。クレーンゲームには全然詳しくないけど、最近のクレーンゲームは確率機と言われていて、取れるか取れないかは技術ではなく確率で決まっているのだという。
クレーンを操作してぬいぐるみを掴み、ちょっと持ち上げたけどスッと落としてしまう。あー、惜しい!と言いそうになるが、実はこれは惜しくもなんともなく、予め確率で取れないように制御されていただけの話なんだとか。
取れない時はクレーンが脱力してしまい、取れる時はクレーンが脱力しない。景品によってこの確率は決められており、普通の人形だったら100円で1/10とか、PS4だったら1000円で1/200とかそんな感じ。
で、僕が見ている「つるなか」というyoutuber集団は、クレーンゲームの台を熱心に研究していて、この確率を突破し無効化する方法を編み出し、景品を取りまくる。これが痛快でなんか見ちゃう。
あくまで不正は行っておらず、台に存在するバグを発見したり、店員の設定ミスなどを突いているため、悪徳業者に立ち向かうヒーローの趣すらある。
いろんなバグ
映画、ハミングバードプロジェクトは証券市場との通信スピードのわずかな差を利用して儲けようとする話。これも制度のバグを突いた話で、結構好き。
住宅ローン控除。金を借りた方が儲かるという制度のバグ。使わない手はない。
ふるさと納税。これもある意味制度のバグと言えなくもない。ボケッとしているよりも活用していろんな便益を享受した方がよい。
フラット35で賃貸。これも昔は一定の条件下で認められていたようだが、今は塞がれている。度々、田端塾長なるインフルエンサーがフラット35で賃貸に出してんじゃないか疑惑で炎上している。悪用だ、と批判されているから、ダメなことなんだろう。
偽装離婚で保育園入園。これは噂では聞いたことあるけど、アウトだよなー。単身赴任偽装している人は身近にいた。
一昔前の柔道がJUDOに変わったなんて言われた時代も、まともに組まずに両足タックルすればええやん、と言うある意味ルールの不備を突いたような話だったな、塞がれたけど。
こう考えると世の中にはいろんな制度のバグがある。僕が気がついていないだけで、もっと色々なバグがあって、人知れず甘い汁を吸っている人がいるのだろう。
人によってはふるさと納税も悪だと言うし、偽装離婚の何が悪いの?と言うジャッジもあるだろう。ひとえに、自分の享受可能なバグは良しとし、できないものは悪だと言っているだけだと思うが、制度設計に穴があるのであれば、その穴が塞がれるまでは出てくる甘い汁を吸っても良いのではないだろうか。ダメかな?
最大のバグ
その中でも、僕が最大のバグだと思っているのは、見切り品のバナナである。
スーパーの見切り品コーナーにバナナがよく置かれている。隣の棚では正規の値段で売られているバナナが、見切り品の棚では一房100円、安い時は50円ぐらいで売られている。
これの何がバグかって、見切り品のバナナ方が熟していて美味いのである。食べ頃で美味いバナナの方が安く、未熟で固いバナナが高いのだ。これをバグと言わずして何と言う。
僕はこのバグにスーパーが気づき、完熟バナナを値上げするまでは、見切り品のバナナを買い続けようと思う。